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耐震性・耐火性・耐久性

面構造

ツーバイフォー住宅の優れた特長は「面構造」が基本です。

強固な六面体構造が高性能の秘訣

「ツーバイフォー工法」は、「軸組工法」とはまったく異なる考え方の建築方法です。もっとも大きな違いは、建物の支え方です。
軸組工法では「柱」や「梁」で建物を支えるのに対し、ツーバイフォー工法では、構造用製材でつくった枠組みに構造用合板を張り付けた「パネル」で床・壁・屋根を構成して建物を支えます。つまり軸組工法は「線」で、ツーバイフォー工法は「面」で、建物を支えているわけです。
一方、ツーバイフォー工法は床・壁・屋根が初めから面としてつくられ、その面で箱(六面体)をつくるように家をカタチづくります。気密性や断熱性、シンプルで合理的な施工など、ツーバイフォー住宅が備えている優れた特長は、すべてこの「面構造」が基本となって実現されています。

強固な一体構造

「面構造」を基本にしたツーバイフォー住宅は、六面体ができあがると、家全体が強い一体構造(モノコック構造)となります。
一体構造はもともと、極限の強度が求められる航空機用に開発されたものです。
スペースシャトル、新幹線、F1レーシングカーにも採用されているほど、きわめて強固な構造です。
一体構造のツーバイフォー住宅は、地震や台風などの力を建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく全体に分散してしまうので、外力に対して強さを発揮します。

耐震性(耐震等級の弊社標準は耐震等級3相当以上)

2×4住宅が地震に強いのには理由があります

六面体で支える一体構造だから地震に強い

世界有数の地震国である日本において、住宅の「耐震性」は重要な基本性能です。日本でツーバイフォー住宅が着実に増えている大きな理由はここにもあります。
床・壁・屋根が一体(モノコック構造)となったツーバイフォー住宅。地震の揺れを六面体の建物全体で受け止めて力を分散・吸収し、荷重が一部分に集中する事を防ぐため、地震に対して抜群の強さを発揮します。
また床・壁・屋根に使用されるパネル自体も、ツーバイフォー住宅の優れた耐震性の源になっています。建物の床や天井を形成する六面体は、外からの力を分散するとともに、建物のネジレを防止し、建物の変形や倒壊を防ぐ機能をもっています。

3階建て実物建物の3次元振動台実験

日本ツーバイフォー建築協会は、ツーバイフォー住宅がなぜ地震に強いのか、その理由を科学的に解明しました。
2006年4月、独立行政法人 土木研究所の大型3次元振動台に仕上げを施したツーバイフォーの3階建て実物建物を載せ実験を行いました。
本震として、阪神・淡路大震災の時に神戸海洋気象台で記録された震度7の地震波を再現しました。しかも続いて、その後に強い余震がくることを想定して、新潟県中越地震で記録された震度6強の地震波も再現しました。この2度にわたる加震でも、実験建物に大きな損傷は見られず、ツーバイフォー住宅の高い耐震性を改めて実証することができました。

耐火性

「ツーバイフォー住宅は火に強い」
建築の世界では常識です。

実は「木は火に弱い」は常識の嘘

木は火に弱い、とお考えではありませんか?確かに木材は燃えやすい性質をもっています。
しかし、ある程度の太さや厚さがある(つまり断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけ。
火は内部まで進行しないため、強度が低下しにくいという性質をもっています。
これに対し、火に強いと考えられている鉄は、550℃を超えると急速に柔らかくなって変形し、その強度が大幅に低下します。
住宅の場合、骨組みが崩れて落ちてしまうことにもなりかねません。
じつは「木は火に強い」のです。
700~950℃にまで達するといわれる現実の火災においても、実大火災実験の結果などから、これは事実として確認されています。

比較実験でも、木は鉄より火に強かった

ツーバイフォーの枠組材2枚重ねと、それとほぼ同じ外形で常温では強度が勝る鉄骨材に、それぞれ200kgの荷重をかけて約1000℃まで加熱したところ、5分後に鉄骨は急速に湾曲しました。しかし、枠組材は表面が焦げたのみで強度は十分保たれています。

ツーバイフォー住宅の「ファイヤーストップ構造」

ツーバイフォー住宅の場合、火の通り道となる床や壁の枠組材などが、ファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断。
上階へ火が燃え広がるのを食い止めます。また床根太、枠組材などが一定間隔で組まれている床や壁の内部構造は、防火区域がいくつもつくられているのと同じ状態です。
この一つひとつの区画によって火の進行はさらに遅くなります。
火災時に防火被覆(石こうボード)が万一突破されても、2重3重の防火機能をもつ「ファイヤーストップ構造」によって、ツーバイフォー住宅は初期消火の可能性が高く、火災時の被害を最小限に抑えます。

省エネルギー (外皮熱貫流率Ua値の弊社標準値は0.4以下を目標)

省エネ性にも秀でているツーバイフォー

ツーバイフォー工法は暮らしにやさしい気密施工

ツーバイフォー工法は合板やOSBなどの面材が防湿・気密材料のため、気密施工にむいた工法と言えます。また、外壁室内側の石こうボードの下側には全面に住宅用プラスチック系防湿フィルムなどを貼ることで、相当隙間面積(C値)を少なくでき、壁内結露などの問題もありません。

断熱性をより高めるツーバイフォー工法構造躯体

木のツーバイフォー住宅は、鉄骨住宅のように鉄骨を通じて外気の冷たさが室内に伝わるヒートブリッジ現象もありません。
また、外気温の影響を受けやすい外壁は、ツーバイフォー独自の面構造と壁内に充填された断熱材との相乗効果で、より高い断熱性を発揮します。
そのうえ、最上階の天井、外壁、1階床内部には断熱材を効果的に使用。建物全体を断熱材ですっぽり覆うことで断熱効果をいっそう高めています。

ツーバイフォーは省エネルギー住宅

経済性はもちろん、地球温暖化防止のために最近の住宅でますます重視されているのが省エネルギー性です。断熱性や気密性に優れ、より少ない省エネルギー性です。断熱性や気密性に優れ、より少ないエネルギーで快適な住居性を実現する”冷暖房効率の高い住まい”が求められています。
面構造のツーバイフォー住宅は、構造自体が優れた断熱性・気密性を持ち、さらにそれを高める技術が投入されている”省エネルギー住宅”です。

耐久性

徹底した湿度対策で、永く暮らせる住まいを実現します。

構造用製材には乾燥剤を使用

ツーバイフォー住宅では、ほとんどの構造用製材に含水率19%以下の日本農林規格に基づく乾燥材を使用。
さらに、さまざまな方法によって万全の湿気対策を行います。湿気や結露への徹底した対策によって、ツーバイフォー住宅は耐久性を確保。永く暮らせる丈夫な住まいを実現します。

床下には防湿シートと換気口

ツーバイフォー住宅は、床下の地盤面にポリエチレンフィルムなどの防湿シートを敷き込み、床下の地盤面から発生する水蒸気をシャットアウト。さらに基礎には床下全体の空気が流れるように換気口を設け、床下に湿気がこもらないようにします。また一体の鉄筋コンクリート造とした『ベタ基礎』による方法も多くの住宅で採用されています。

湿気を構造躯体に入れない工夫の数々

結露は室内外の温度差や、湿度の急激な変化などによって起こります。とくに壁の内部や小屋裏で発生しやすい結露は、木材の腐朽の原因となるだけでなく、カビの繁殖など、住まいにさまざまな悪影響をおよぼします。ツーバイフォー住宅は壁内に断熱材が充填されているため、室外と室内の温度差がゆるやかに緩和され、結露が発生しにくい構造となっていることに加え、小屋裏には軒裏換気、妻換気等を設けるなどして有効な換気方式を採用しています。
また、一般的に断熱材の外側(外壁仕上げの内側)に通気層を設け、万一の漏水時の排水のためにも役立っており、耐久性を高めることとなっています。

耐風性

北米生まれのツーバイフォー住宅だから台風・竜巻に強いのも当然です。

台風列島の日本で安心して暮らせる住宅を

日本は列島全体が台風の通り道になっていて、毎年のように大きな被害をもたらします。こうした台風に、住宅も十分な備えが必要なのはいうまでもありません。
ツーバイフォー住宅は、強風に負けない優れた耐風性を備えた耐風構造。まさに、日本の気候風土にふさわしい住まいです。

ツーバイフォー住宅は、台風・竜巻にも強い

ツーバイフォー住宅の屋根(軒下)は強風に対して、構造的に優れた強度を備えています。耐風以上に強烈なハリケーンが襲う北米で生まれただけに、強風に備える独自のアイデアが採用されているのです。
その一つが「ハリケーンタイ」と呼ばれる、あおり止め金具です。ハリケーンタイは屋根のたる木と構造壁をがっちりと連結し、強風にあおられても屋根が吹き飛ばされないようにします。
また、多雪地の軒先の雪庇対策としても有効な金物です。
株式会社小田島工務店
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